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低用量ピルの本当のコト!~間違ったイメージと、本当のメリット・デメリットについて~

 皆さん、こんにちは!バブちゃんです♡

 前回、<初めてのピル外来レポート>で、低用量ピルを処方してもらうまでの流れをお話ししました!

今回はその低用量ピルについて、さらに詳しくお話していきたいと思います。

 

↓↓動画でも解説しています☆


低容量ピルの本当のコト!〜間違ったイメージとメリット・デメリット〜

 低用量ピルのマイナスイメージってほんと??

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現代の日本ではピルユーザーの割合はとても低く、日本人のピル使用率は3%以下ともいわれています。

◆日本は低用量ピル後進国? 「わずか2.9%」の低い使用率
国連の発行している『避妊法2019(Contraceptive Use by Method 2019)』のデータ によると、日本のピル内服率は2.9%。
 https://news.mynavi.jp/article/20200327-1005781/

認知度の低さや処方に至るまでのハードルの高さ・価格が高いなど、様々な原因が挙げられますが、私は「ピルに対するマイナスイメージ」が強い、ということも要因の一つだと感じています。

私の周りでもよく耳にするのが、

・太りそう

・頭痛や吐き気などの副作用が怖い

・気分の落ち込みが激しくなりそう

・遊んでるって思われそう

という、かなりマイナスなイメージ

 

しかし実際は、現在の低用量ピルでこういったことが起こるのは稀で、副作用を感じる人も数%と言われています。

また、服用を続けていくうちに体が慣れていき、副作用も消えていくことがほとんどなので、多くの人が持つイメージと実際の内容には、かなりギャップがあるといっても過言ではありません。

 

ピルの仕組みって?本当のメリット・デメリットってなに??

ここからは、低用量ピルの仕組みと、本当のメリット・デメリットについてお話していきます。今まで自分が持っていた知識やイメージと比べてみてどう感じるか、一緒に考えていきましょう。

〇低用量ピルの仕組みって?

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ピルは基本的に2つの女性ホルモンを主成分としています。それが、卵胞ホルモン(エストロゲン)・黄体ホルモン(プロゲスチン)です。

ピルを内服することでこの2つのホルモンの血中濃度が上昇し、排卵を止めたり、子宮内膜がぶ厚く育つのを抑えたり、子宮頚部の粘膜の性質を変化させる働きをします。そしてこの働きが、避妊の効果にや月経の軽減、子宮内膜症の予防・改善に繋がるという仕組みなんです。

 

排卵を抑えることで、妊娠を防ぎます。

女性のからだは毎月、排卵、受精・妊娠の準備、月経を繰り返しています。その周期をコントロールしているのは、脳下垂体と呼ばれる脳の中枢から分泌される性腺刺激ホルモンです。通常はこのホルモンが卵巣を刺激して排卵が起こるのですが、低用量ピルを飲んでいると脳下垂体が「からだの中には十分女性ホルモンがある」と判断して性腺刺激ホルモンの分泌を抑えます。その結果、卵巣がお休みして排卵が抑えられるわけです。当然、受精・妊娠はありえませんね。
そのほかにも子宮内膜に働きかけて、受精卵を着床しにくくしたり、子宮頸管(しきゅうけいかん)の粘膜を変質させて精子が入り込まないようにする作用があります。

OCで避妊ができる仕組のイラスト

www.cocokarada.jp

そして、低用量ピルは10代からでも安全に使用することができるお薬です。10代からでも低用量ピルの相談は受け付けてもらえるので、気になる方は一度産婦人科などで相談してみましょう。

〇ピルの本当のメリットはこんな感じ!

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・月経困難症の軽減

 生理って、子宮内膜が剥がれ落ちて経血となって外に出てくる仕組みです。この子宮内膜がぶ厚く育つのを防ぐことで、経血が減ったり、生理痛が和らいだりなど、様々な月経の症状を和らげます。

PMS/PMDDの改善・軽減 

 生理前のホルモンバランスの変化で起こるPMS/PMDDは、低用量ピルでホルモンバランスを安定させることで、無くなったり和らいだりします

子宮内膜症の予防・改善

 これも、ピルの作用が子宮内膜がぶ厚く育つのを防ぐことで、子宮内膜症の予防・改善に繋がります

・避妊効果が高い

 コンドームの避妊成功率が約85%と言われていますが、低用量ピルの避妊成功率は99%以上と言われています。飲み忘れ等を考慮しても92%以上とも言われているので、コンドームを使用した避妊よりもははるかに高い避妊効果が得られます。

・お肌の調子が整う、安定する

これも、ホルモンバランスが安定することで得られるメリットです。女性にとっては結構嬉しいポイント。

・子宮体がん・卵巣がん・大腸がんのリスクを軽減する

 乳がん・子宮頸がんのリスクは少し上がってしまうものの、これらのガンに関してはリスクを下げる効果が認められています。卵巣がんに関してはリスクが半減するとも言われています。

・生理日の予測が立てやすかったり、コントロールすることもできる。

 ピルユーザーが特にメリットに感じているポイント。生理が来てほしくないような予定があるときは、それまでに生理が終わるように調整したりするみたいです。

〇じゃぁ本当のデメリットは?(対策あり!)

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産婦人科に行かないといけない

 日本ではまだ、薬局などでピルを買うことができないので、医師の処方が必要です。ですが、産婦人科に行くと相談もしやすく、定期的に検査もしてもらえるので私的にはおすすめですが、どうしても行けないという方は、オンラインで処方してもらうこともできます。

・毎日定刻に飲まないといけない

 これは、当初私が一番不安に感じていたポイントですね。。ですが、今はピルの種類によって専用のアプリがあったりして、これがめちゃめちゃ便利。アプリの通知で飲み忘れは防げるし、管理もしやすいから、面倒くささは全く感じていません。携帯のアラームで飲み忘れを防ぐ人も結構います。

血栓症のリスクがあがる

 ピルを内服することで、血栓症という、血の塊が詰まる病気のリスクが上がると言われています。通常の割合が、1~5人/1万人なのに対し、ピルを飲むことで3~9人/1万人、妊婦さんの割合は50~60人/1万人と言われているので、多少はリスクは上がるけど、そこまで不安になる割合でもないのかなと感じます。病院ではこのリスクを避けるため、こまめな水分補給や適度な運動、禁煙や減煙などの指導を受けました。

・稀に副作用を感じることがある

 多くの人が最も恐れているであろうメリットが副作用ですよね。

実際に昔のピルは副作用(頭痛、吐き気など)を感じる人が多かったようですが、現在はかなり改良されているので、副作用を感じる割合も5%ほどと言われています。

また、飲み初めに副作用を感じることがあっても、飲み続けることでなくなっていくことがほとんどですし、ピルの種類を変えれば改善されるという事もあります。

あと、「ピルを飲むと太るイメージに関しては、医学的には因果関係を認められていません。ピルの作用で脂肪が増える、ということはないのです。

しかし稀に、食欲増進を感じる人も居て、この食欲の乱れによって一時的に体重が増えてしまうという事はあるそうです。

あとは、女性ホルモンの作用によって、水分を溜め込みやすくなって一時的に体重が増えるということも稀に起こります。

でも、増えたとしても1~2キロ程度で誤差範囲内です。そして、これらも飲み続けるうちに、ホルモンバランスが整ってくるので、むくみや食欲も元に戻るはず。

体重が増えすぎるからピルを辞める、という人はほとんど居ないそうなので、安心していいポイントだと思います。

・保険適用だと半年~1年に受診が必要

 今回は、保険が適用されたので、保健適用だと、半年~1年に1回は受診が必要になると言われました。定期的な受診が面倒に感じる人も居るかもしれませんが、そこまで頻度も多くなさそうですし、定期的に体のチェックをしてもらえるというメリットは大きいかも?と考えています。

 

正しい知識の中で、もう一度低用量ピルについて考えてみよう!

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 私は、間違いだらけのイメージばかりで、実際のピルのメリットに気づくまですごく時間がかかりました。

でも、正しい情報を調べていくうちに、私的には本当はメリットが多いものだったということを知れて、最終的に処方してもらえてよかったな、と感じています。

 

どうしても人それぞれ合う合わないはあると思いますが、もし今、マイナスイメージだけで迷っているとするならば、一度きちんとピルの内容を確認してみて、それから決めるという事をおすすめしたいです。

 

あと最後に、、

ピル=遊んでいるってイメージを持っている人には、大声で伝えたい。

そのイメージ、200%間違ってるから!!

あと、コンドーム付けなくて良いよね?とか言ってくる子も、マジでやめてね?

そう言われてしまったら、「あなたのために飲んでるわけじゃないの」と教えてあげましょう、ピルがゴム無しを許す理由にはなりませんし、性感染症に関しては全く防げません。

 

私は、今後の人生を自分主体でコントロールしていくという意味も込めて、ピルを飲むという選択をしました。

だから、ピル=遊んでるって思ったり、思われるんじゃないかって不安になることも全然違うし、むしろ命のことや自分の人生のことをきちんと考える、尊い姿勢だとも思います。(ピルを飲んでいない人は考えていない!とかも全然ないですよ!)

 

だから、変なイメージに惑わされず、

自分が一番快適で安心できる選択をしてください。

 

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

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